焦らしのsyouのたくさんの恋のおはなし♪


syouのHの実況中継 \−55    最終回

俺はミナミの盛り場で西浜達と宴会の二次会、三次会と、はしごをしていた時に、
偶然にも美樹が知らない中年の男性と親しげに腕を組み歩いているのを見かけたんです。
少し酔っているように、足取りがおぼつかなく、男に甘えるような仕草をしていた美樹を。

後をつけて行けば恐らくラブホテルへと消えたと思います
すごいヤキモチ焼きの俺なのですがこのとき、美樹が親しげに腕を組んで歩いているのを見ても
不思議と嫉妬心は湧いてきませんでした。

店の優良なお客を繋ぎとめて置くための悲しい夜の女の性(さが)を見たような気がしただけで。

ラブホテルへと行くのを見たのは一縷の救いのような気がしました。
美樹は自分のマンションには俺と今村先輩しか入れなかった。
そう思いたいんです。
スポンサーである先輩は止むを得ず、そして本当に好きだったsyou以外は部屋には上げなかった。
今でもそれは信じていたいんです。

美樹とはもう終わった・・・・今でも好きな女だけど・・・・
はっきりとそう感じたのです。
楽しかった美樹とも思い出は今でもはっきりと覚えていますが、
恨み憎しみの感情は洗い流された瞬間でした。

そして・・・ また数日後にスナック「花時計」は寂しく閉店しました。

美樹は店を維持するために何人の男性と寝たのだろう?
そう思うと悲しくてやりきれない気持ちで一杯でした。

俺は先輩とは未だに美樹に関する事は一切話をしていません。
その後 美樹とどうなったのかも一切聞いていません。
恐らく「金の切れ目が縁の切れ目」だと思います。
しかし先輩は金で女を縛るような男ではないのです。
美樹を応援し善意で、そして自分の事業の一環として投資したのです。
はからずも戦いに敗れ失ったものは二人とも大きかったと思います。

俺が美樹の話をしないのは先輩との友情は壊したくないからです。
俺をあれほど可愛がってくれた先輩と気まずい関係にはなりたくなかったからです。
恐らく先輩もそう思っているのでしょう。

「お金と愛」・・・・このどちらが重いのかを模索しながら生きてきたいじらしい女 美樹・・・

しかし俺には真剣に愛だけを注いでくれたと今でも思っています。

美樹がよくカラオケで歌っていた名も無い歌手の歌だと思われますが俺も覚えてしまいました。
恐らく美樹がいろんなディスクを探して入れた好きな曲なんでしょう。
あの明るい美樹がこの曲の時だけは物憂げな表情で・・・・・・

「女 本気ですぐ惚れて〜〜♪   男 浮気ですぐ逃げる〜〜♪

   夜の数だけ恋をした〜〜♪    悲しいさだめに〜泣くぅおんな〜〜〜♪♪」

堕ち続け、失い続け、苦悩しながらも、
一人寂しく今をけなげに生きる女 美樹・・・・

その行く先に美樹の瞳は何を見るのでしょうか?

美樹の描く幸せとは?

syouはこのときまた一つ女心の切なさ、深さを知りました。
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