焦らしのsyouのたくさんの恋のおはなし♪


syouのHの実況中継 ]T

ー 三都雨情 第3章  遣らずの雨  N ー 

和子にはsyouが逢えない理由があるなどとはまったく思ってはいなかった。

あえない理由があるとすれば和子の方だと思っていた。
syouから頼まれた写真も送っていないのだ。
まったく容姿に自信のない和子であった。

写真などとても送れない。
送った時点でsyouに嫌われるかも知れない。
そう思っていたのである。

実際 ネットで知り合った男女が写真交換をした時に
あまりのギャップに交際が途絶えるというのはよくある話である。

お互いすぐにメール交換を止めるというのには抵抗があるので、少しずつ回数が減り、
疎遠になって行き、そしてどちらからともなく送らなくなるようになって行く。

「こんなわたしがsyouさんに逢いに言ったら・・・
syouさんは多分私を嫌いになる・・・抱いてくれなかったら・・・でも逢いたいなぁ・・・」

悲しく揺れる切ない女心・・・・

ネット恋愛は必ず相手を理想化するものである。
和子は「syouも恐らく自分を素敵な女性だと思っているだろう。」
そう思われるのが怖かった。

しかしsyouに逢いたい・・・抱かれてみたいという気持ちがその怖さを何処かに押しやっていた。

和子は今、心に思っていることを意を決して言った。
もう仕事のことなど頭になかった。

「syou・・・私が逢って、って言ったら逢ってくれる?」

その返事にsyouは

「うん・・和子が逢ってくれるなら・・・・」と答えたのだが、syouは自分でわかっていた。

「俺は和子とは逢えない。 逢いたくても逢えないんだ」と。

和子の弾んだ声が聞こえた。

「ほんと!! ほんとに逢ってくれる? こっちに来てくれるの?
 それともわたしが行こうか?」

明るい声でsyouに真剣に聞いてくる。

どのように答えたものかと悩んでいたsyouの机の上の電話が鳴った。

暫く出ないでおこう、とsyouは思っていたが和子の話はだんだん具体性を帯びてくる。

「syou・・泊まれるの? 一緒に一晩過ごしたいなあ・・・うふふっ」

「うん。俺もホテルで2時間休憩しただけのHだけの付き合いは嫌だなあ。
 どうせならカラオケ行ったり、ネットカフェでも行ったりして・・・でもなあ・・・・・」

歯切れの悪い答しか返せないsyouなのだ。

再び電話のベルの音が聞こえた。
その音は和子の耳にも。

「あ!syou ごめん・・長話しちゃった。忙しいのにごめんなさい。」

「ううん・・いいけど・・和子はいいの? 仕事中なのに・・・」

「syou・・電話でなくて良いの? わたしは気にしなくていいよ・・・・」

syouも和子も仕事中であった。
ある午後の仕事の合間のつかの間の電話デートなのである。

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